讃岐うどんの次はこれ!高松の骨付鳥名店巡りと並ばぬ穴場攻略
高松 骨 付 鳥のジュージューと跳ねる脂の音と、鼻腔を鋭く刺激するニンニクと胡椒の香りが夜の商店街を包み込む。香川県といえば讃岐うどんの独壇場と思われがちだが、日が沈んだ高松市の主役は間違いなくこの熱狂的な肉料理だ。立ち上る湯気の向こうで、冷えたビールを片手に骨付き肉へ豪快にかぶりつく人々の熱気は、全国のご当地グルメファンを惹きつけてやまない。
県外からの旅行者がまず圧倒されるのは、その潔いビジュアルと味のパンチ力だろう。旅程を組む際、夜のメインディッシュに高松 骨 付 鳥を選ぶ観光客が急増しており、週末の繁華街には驚くほどの行列が出現する。地元客と遠方からの食通がひしめき合う酒場の活気は、四国屈指の夜の風物詩として定着している。
映画のワンシーンから生まれた香川のソウルフード:創業者・近藤富熊の執念
骨付鳥の誕生は1950年代初頭の丸亀市にさかのぼる。発祥の店である一鶴(骨付鳥専門店)の創業者、近藤富熊氏がハリウッド映画で見たローストチキンにかぶりつくシーンに着想を得たのがすべての始まりだった。「あんな贅沢で旨いものを庶民にも腹いっぱい食べさせたい」。その情熱から、特注の窯で鶏の骨付きもも肉を丸ごと焼き上げる独自の調理法が生み出された。
塩、コショウ、ガーリックをベースにした強烈な下味と、皮目をパリッと焼き上げながら中に肉汁を閉じ込める絶妙な火加減。この唯一無二の調理技術は丸亀から高松市へと伝播し、讃岐うどんに並ぶ香川県の二大名物へと成長を遂げた。
「おやどり」対「ひなどり」:噛み締める旨味か、溢れる肉汁か
暖簾をくぐった客が最初に迫られる究極の選択がある。それが「おやどり」と「ひなどり」の二者択一だ。同じタレとスパイスで焼かれながら、その食感と味わいは全くの別物と言っていい。
おやどりは、しっかりとした歯ごたえと野性味あふれる深いコクが特徴だ。噛めば噛むほど凝縮された濃厚な旨味が溢れ出し、酒の肴として左党から絶大な支持を集める。一方のひなどりは、驚くほど柔らかくジューシーで、ふっくらとした肉質が魅力だ。皮の香ばしさと柔らかな肉のコントラストは万人受けし、初めて食べる人や子どもにも食べやすい。両方を注文してシェアし、食感の違いを体感するのが通の嗜みとされている。
高松名物を味わい尽くす最新おすすめ名店ランキングと並ばず入れる穴場
高松市内で至高の一皿を求めるなら、まずは王道を押さえておきたい。全国的な知名度を誇る一鶴は、スパイスのキレと歴史の重みを感じさせる筆頭格だ。高松店や中町店は常に賑わいを見せている。対抗馬として根強いファンを持つのが、兵庫町商店街の骨付鳥 寄鳥味鳥だ。表面は香ばしく中はふっくらと焼き上げられ、絶妙な塩梅のスパイスが肉の甘みを引き立てる名店として外せない。
しかし、週末ともなれば人気店は1〜2時間待ちが当たり前となる。そこで狙い目となるのが、地元民が普段使いする居酒屋や鳥料理専門店だ。瓦町駅周辺の路地裏や片原町エリアには、観光客にあまり知られていない実力派の穴場が点在している。開店直後の17時台を狙うか、あるいは事前に席予約が可能な個人の小料理店をリストアップしておくことで、長蛇の列を賢く回避して極上の焼き立てにありつける。
皿の底に残った油まで愛す:地元民直伝の「おにぎり浸し」と流儀
焼き上がった骨付鳥は、熱々の肉汁と特製スパイスが混ざり合った脂が銀皿に波々と溜まった状態で運ばれてくる。この脂こそが旨味の塊であり、決して残してはならない。
付け合わせの生キャベツをこの脂に浸して食べるのは基本中の基本。さらに極め付きの食べ方が「おにぎり」の投入だ。三角おにぎりを銀皿の脂にたっぷりとくぐらせ、スパイシーな鶏油を米粒に吸わせて頬張る。炭水化物と芳醇な脂が口の中で溶け合う瞬間は、カロリーの罪悪感を完全に忘れさせる悪魔的な旨さを誇る。
うどん県からフードツーリズムの聖地へ:SNS時代に加速する夜経済
昼はうどん、夜は骨付鳥。この強固な観光サイクルは、香川県観光協会や高松商工会議所、そして「うどん県プロジェクト」の官民一体となった発信によって全国に定着した。『秘密のケンミンSHOW』をはじめとするテレビ番組での紹介を機に爆発した人気は、いまやInstagramやGoogle マップ、食べログの口コミを通じて国内外の旅行者へダイレクトに届いている。
飲食業界においても、昼の麺類消費にとどまらず夜の滞在消費を大きく伸ばすキラーコンテンツとして骨付鳥は注目を集めている。香川が誇るフードツーリズムは、昼夜の二段構えで旅行者の胃袋を掴んで離さない。
香川・高松の夜を最高に楽しむための実践的ナイトガイド
高松の夜を満喫するなら、綿密なタイムスケジュールが鍵を握る。うどん店が多く閉まる夕方以降、まずはGoogle マップで現在地周辺の空席状況やレビューをチェックしつつ、早めの時間帯に目当ての店へ滑り込むのがベストだ。
骨付鳥は注文を受けてからじっくり焼き上げるため、提供までに20〜30分ほどかかることが多い。その間に瀬戸内の地酒やしょうゆ豆などの郷土小鉢をつまみながら、焼き上がりの瞬間を待つ時間すら旅の醍醐味となる。スパイスの効いた熱々の肉にかぶりつき、冷たいビールを喉に流し込む体験は、高松の夜を忘れられない思い出に変えてくれるはずだ。 (出典: 高松 骨 付 鳥(Yahoo!ニュース))