日常が劇的に美しく変わる!イイホシユミコの器が愛される秘密
yumiko iihoshi porcelainは、日本の食卓における「日常の風景」を鮮やかに塗り替えた。作家・イイホシユミコが手がける器たちは、手仕事の温もりと量産プロダクトの凛とした佇まいを、驚くほど自然なバランスで同居させている。朝の光の中で注ぐ一杯の珈琲、夕暮れ時に取り分ける素朴なパスタ。どんな料理もすっと受け止め、盛り付けた瞬間に料理そのものを引き立てる。一度この器を食卓に迎えると、もはや手放せない。
単なる食器の枠を軽やかに飛び越え、暮らしの空気を心地よく整える道具として定評のあるyumiko iihoshi porcelainのテーブルウェア。量産品のような無機質さはなく、個展でしか買えない美術品のような気難しさもない。その絶妙な引き算の美学こそが、いま料理愛好家からクリエイターまで幅広い層を魅了し続ける最大の理由だ。
手作りと量産の狭間で生まれる「量産できる工芸」の哲学
京都嵯峨芸術大学で陶芸を学び、作家として歩み始めたイイホシユミコ。初期は益子焼の工房を拠点に、自らの手で土をこね、轆轤を回すクラフトの世界に身を置いていた。しかし彼女の視線は、作家個人のサインが刻まれた「一点物」の先にある、もっと開かれた日常へと向けられる。
「手仕事のニュアンスを残しながら、同じ品質で届けることはできないか」。その問いから始まったのが、作家と工場をつなぐ独自のプロダクトデザインだ。デザイナー自らが釉薬の調合や原型作りに深く関わり、全国各地の陶磁器産地と手を組む。作家の手跡をあえて消し去るのではなく、職人の手仕事を工程に組み込むことで、均一でありながら一つひとつ表情が異なる磁器が生み出される。
代名詞「unjour」シリーズがもたらす、朝から夜までの時間
ブランドを語る上で欠かせないのが、フランス語で「一日」を意味する「unjour(アンジュール)」シリーズだ。朝の慌ただしい時間に寄り添う小ぶりのカップ「matin」、午後の休息を満たす「apres midi」、夜の静寂に似合う「nuit」。時間帯ごとの気分やシーンを想定して設計されたサイズ感とプロポーションは、使う人の日常に無理なく馴染む。
独特のニュアンスを放つマットな釉薬も、unjourの大きな魅力である。スモーキーなピンクや落ち着いたグレー、深みのあるブルー。釉薬の流れや焼成時のわずかな温度差によって生まれる色のムラは、器に豊かな奥行きを与える。重ねて収納したときの端正な美しさまで計算し尽くされたデザインは、日常使いのテーブルウェアとして極めて実用的だ。
名店との共鳴——OXYMORONの器や木村硝子店とのコラボレーション
イイホシユミコのデザインは、他ジャンルのプロフェッショナルたちとも心地よい化学反応を起こしてきた。鎌倉の人気カリー店のために開発された「OXYMORON」シリーズは、その筆頭だ。スパイスカレーの色鮮やかさを引き立てるマットで重厚なグリーンとイエローの釉薬、スプーンですくいやすい絶妙な立ち上がりのリム。機能性と情緒が見事に融合した器は、瞬く間に全国の食通を虜にした。
また、老舗の硝子メーカーである木村硝子店との協業も見逃せない。極限まで薄く仕上げられたガラスと、磁器の質感を掛け合わせたグラスウェア「dishes」シリーズなど、異素材との対話を通じて新しいテーブルの景色を提案し続けている。
産地の職人技を宿すものづくり:波佐見焼と萬古焼の可能性
イイホシユミコの器は、日本の伝統的な窯業産地との強固な信頼関係の上に成り立っている。透き通るような白磁と薄手の成形を得意とする長崎県の波佐見焼、そして耐熱性に優れ、独特の土の質感を持つ三重県の萬古焼。それぞれの産地が持つ歴史と得意分野を見極め、デザインごとに最適な生産地を選定している。
産地の職人たちにとっても、彼女のデザインは新たな挑戦の連続だという。極限までエッジを利かせたフォルムや、ムラが出やすい繊細な釉薬の扱い。伝統的な職人技と現代のデザイン感覚がぶつかり合い、磨かれることで、現代の生活様式にふさわしい磁器が仕上がる。
2026年最新作の限定ラインと直営店・伊勢丹新宿店で手に入れる秘訣
2026年、ブランドは新たな質感と有機的なフォルムを取り入れた限定ラインを発表し、早くも大きな注目を集めている。新作ではこれまでのミニマルな直線美に加え、自然の鉱物から着想を得たアースカラーの釉薬や、手作業の揺らぎを強調したディテールが際立つ。ファンならずとも手に入れたい逸品揃いだ。
こうした新作や人気シリーズを確実に手に入れるなら、直営店(東京・原宿、大阪など)や、充実したラインナップを誇る伊勢丹新宿店のショップをチェックするのが鉄則だ。店頭に並ぶ器は釉薬の表情が一点ずつ微妙に異なるため、実際に自分の目で見て、手触りを確かめて選ぶのが最も失敗しないコツである。特に限定品や人気のカラーは入荷後すぐに完売することも多いため、公式のアナウンスを逃さず、早い時間帯に足を運ぶことをおすすめしたい。
手にした瞬間から育てる喜び:マットな質感と末永く付き合う手入れ術
yumiko iihoshi porcelainの磁器は、使い込むほどに愛着が増していく。独特のマットな釉薬は、料理の油分やカトラリーの擦れによって少しずつ表情を変え、使う人の暮らしの癖を記憶していく。それは傷や汚れではなく、器が育っていく証だ。
長く美しく使い続けるためには、最初の扱いに少しだけ気を配りたい。油分の強い料理を盛り付ける前にさっと水にくぐらせる、メタルマークが気になった場合はクレンザーなどで優しくケアする。そうしたささやかな手入れの時間さえも、暮らしを慈しむ豊かなひとときに変わっていくはずだ。 (出典: yumiko iihoshi porcelain(Yahoo!ニュース))