森ノ宮キューズモールの全貌!屋上トラックから混雑回避ルートまで
森ノ宮 キューズ モールの改札を出て見上げると、青空を切り裂くように鮮やかなトラックが頭上を周回している。かつて白球が舞った日生命球場の跡地に広がるのは、ショッピングバッグを提げた買い物客と、汗を光らせて走り抜けるランナーが同じ風を共有する奇妙で爽快な光景だ。物販店舗を詰め込んだ巨大な箱に人々を閉じ込める旧来の消費空間とは一線を画す。ここには、都市の真ん中で深呼吸できるリアルな息づかいがある。
週末の昼下がり、ひときわ賑わいを見せる森ノ宮 キューズ モールの開放的な小道を歩いていると、心地よい風が建物の間を吹き抜けていく。正式名称「もりのみやキューズモールBASE」として知られるこの場所は、単なる近隣型店舗の枠組みをとっくに踏み越えていた。なぜこれほどまでに人を惹きつけ続けるのか。現場の熱気と機能性を徹底的に取材した。
屋上に浮かぶ「エアトラック」の衝撃——日建設計が仕掛けた空の回廊
この施設を決定づけるシンボルが、屋上に鎮座する1周300メートルのランニングトラック「エアトラック」だ。設計を手掛けた日建設計の手腕が光る。人工芝とウレタン舗装が施されたこの回廊は、利用料が一切かからない。誰もが自由に昇り、大阪城の天守閣や緑豊かな公園のスカイラインを眺めながら走ることができる。
地上から見上げればダイナミックな空中回廊として機能し、トラックの上に立てば風が抜けるパノラマビューが広がる。スポーツ特化型ライフスタイルセンターとしての哲学が、この3本のレーン(ランニング専用・ウォーキング兼用)に凝縮されている。夕暮れ時、茜色に染まる空を背景にストライドを伸ばす市民の姿は、現代都市が目指すべきウェルビーイングのひとつの到達点といっていい。
東急不動産が仕掛けたリテール不動産業のパラダイムシフト
国内の商業施設開発において、かつて主流だったのは「滞在時間を伸ばすために回遊性を複雑化させる」手法だった。しかし、開発元である東急不動産とその運営を担う東急不動産SCマネジメントが選んだのは、真逆の回答だ。敷地の中央に広場を据え、空へと視界を開くオープンエア型ショッピングモールを選択した。
リテール不動産業界の常識を覆すこの決断には、生活導線とアクティビティをシームレスに繋ぐ強い意図があった。東急不動産の都市開発思想を牽引してきた星野浩明氏らのビジョンにも通底する、「場が持つコミュニティ創出機能」への確信だ。単にモノを買わせる場所ではなく、生活者が健康を取り戻し、日常を豊かにリセットする拠点。その思想が、広場のマルシェやパブリックビューイングといった生きた仕掛けに息づいている。
【2026年最新攻略】全テナントの潮流と地元民が使う混雑回避ルート
来訪前に頭に入れておきたいのが、最新のテナント構成とアクセスの現実だ。核となる「オアシスキューズモール店」や大型スポーツ複合施設「オアシスキューズモールBASE店(セントラルスポーツジム含む)」、アウトドア・フットサルパークに加え、体に優しいオーガニックカフェやベーカリー、ファミリー対応のカジュアルダイニングが軒を連ねる。愛犬と一緒にテラスで過ごせるカフェエリアの充実ぶりも、近隣住民から高い評価を得ている理由だ。
だが、人気ゆえの障壁もある。特に週末、中央大通と玉造筋が交差する森ノ宮交差点周辺の渋滞は激しい。ナビアプリのGoogle マップをそのまま頼りに中央大通側から進入しようとすると、駐車場入庫待ちの長い車列に巻き込まれるリスクが高い。
そこで地元民が実践している混雑回避ルートがある。自動車で向かう場合、玉造筋を南下し、JR高架下を抜ける手前の側道からアプローチして東急パーキング側の裏手進入路を狙うのがセオリーだ。ピークタイムとなる11時半〜14時をわずかに外し、午前10時台か15時以降に照準を合わせるだけで、スムーズな入庫が可能になる。電車アクセスならOsaka Metro(中央線・長堀鶴見緑地線)の森ノ宮駅2号出口、あるいはJR森ノ宮駅北口から徒歩1分。雨の日でも連絡通路を活用すれば濡れるストレスを最小限に抑えられる。
キューズモール公式アプリで掴む!日々の優待と限定イベント速報
現地を訪れるなら、スマホに「キューズモール公式アプリ」をあらかじめ準備しておくのが鉄則だ。施設内のWi-Fiスポットや各店舗の決済時に提示するだけでポイントが加算されるだけでなく、定期的に配信される飲食店舗の割引クーポンや、駐車場無料時間の延長サービスは無視できない価値がある。
さらに見逃せないのが、中央広場(BASEパーク)で開催される突発的なポップアップや季節の限定イベントだ。地域のクラフトビール祭りやトップアスリートによるランニングクリニック、子ども向けのワークショップなど、週末ごとに表情が変わる。週末の朝、アプリのイベント通知をチェックしてから出かけるのが、森ノ宮を遊び尽くすスマートなスタイルだ。
街の結節点として進化を続けるコミュニティの未来
商業ビルが林立するメガターミナル・梅田や難波とは違い、森ノ宮には歴史の厚みと豊かな緑がある。その交差点に立つこの施設は、消費の場という境界線を軽やかに飛び越えた。
買い物カゴに食材を詰める人、トラックで自己ベストを目指す人、芝生の上で笑う子どもたち。異なる目的を持つ人々が同じ空の下で心地よくすれ違う。利便性を突き詰めた先にある、人間らしい都市空間の心地よさがここにはある。今度の週末、スニーカーの紐を少しきつめに結んで、あの赤い空のトラックを目指してみてはどうだろうか。 (出典: 森ノ宮 キューズ モール(Yahoo!ニュース))