飯田橋サクラテラスの奇跡!グランボッカが放つ極上肉と熱狂の正体
トラットリア グラン ボッカの扉を開けた瞬間、香ばしいバターの薫香と活気あふれる喧噪に包まれる。JR飯田橋駅西口から目と鼻の先、オフィスワーカーや食通たちが吸い寄せられるように列をなす光景は、もはやこの街の日常だ。外食産業が目まぐるしく変化を遂げるなか、なぜこの一軒だけがオープン以来これほどまでに熱烈な支持を集め続けているのか。単なる人気店という言葉では片付けられない魔力が、厨房から放たれている。
千代田区のランドマークである飯田橋サクラテラスの2階に構えるトラットリア グラン ボッカは、千駄ヶ谷の名店「トラットリア タンタボッカ」のDNAを受け継ぐ実力派として知られる。運営を手がける株式会社セレソンの哲学が色濃く反映された空間には、肩肘張らない本場イタリアのトラットリア精神と、圧倒的なコストパフォーマンスが共存している。取材班が足を踏み入れた平日ランチタイムも、フロアは満席の熱気に満ちていた。
無限に食べられる怪物級の軽さ。名物ポップオーバーが持つ中毒性の秘密
席に着くとまず運ばれてくるのが、器から溢れんばかりに膨らんだ巨大なシュー状の焼き菓子、ポップオーバーだ。大人の拳ふたつ分はあろうかという威容。だが、手で割ると驚くほど軽い。中はほぼ空洞で、外皮はパリッと香ばしく、内側はもっちりとした独特の食感が舌をくすぐる。
主役を引き立てるのが、自家製のホイップバターにメープルシロップを合わせた特製スプレッドだ。塩気と甘みのバランスが完璧で、ひとくち食べ始めると手が止まらなくなる。驚くべきことに、ランチタイムはこのポップオーバーとスプレッドがおかわり自由。「パンでお腹を満たしてほしくないが、これは別格」と常連客が笑うのも頷ける。小麦と卵、バターの黄金比率がもたらす唯一無二の体験がここにある。
塊肉の旨味を閉じ込める火入れ。極上ローストビーフに宿る職人技
ポップオーバーと並ぶ看板メニューが、豪快かつ繊細に焼き上げられるローストビーフだ。厨房の奥、炭火とオーブンを巧みに使い分けるシェフの鋭い眼差しが印象に残る。赤身肉の持つ力強い旨味を最大限に引き出すため、火入れの温度と休ませる時間にはミリ単位の計算が施されている。
目の前にサーブされた皿には、見事なロゼ色に輝く厚切り肉。ナイフが抵抗なくすっと沈み込む。噛み締めた瞬間、あふれ出す濃厚な肉汁。余計な脂っぽさは皆無で、噛むほどに赤身本来のコクが広がる。ホースラディッシュを効かせた特製ソースが肉の甘みを鮮烈に引き締め、赤ワインを呼ぶ。豪快さとエレガンスが同居する、まさに肉料理の真骨頂だ。
株式会社セレソンが仕掛ける本物志向。日常に溶け込むイタリア料理の真髄
仕掛け人である株式会社セレソンは、奇をてらった演出を好まない。彼らが追求するのは、毎日でも通いたくなる日常の贅沢だ。千駄ヶ谷のトラットリア タンタボッカで培われた確かな技術と仕入れルートを背景に、質の高いイタリア料理をカジュアルに提供するスタイルを徹底している。
パスタの一皿をとっても、ソースの乳化状態からアルデンテの茹で加減に至るまで妥協がない。サービススタッフの小気味よい動きと、気取らない笑顔も店全体の心地よいリズムを生み出している。洗練された商業施設の中にありながら、現地イタリアの路地裏にある名店のような温もりが息づいている理由はそこにある。
独占公開!最新の予約攻略法と行列をスマートに回避する裏技
これほどの人気店ゆえ、ふらりと訪れてすんなり入店するのは至難の業だ。特にランチタイムや週末のディナーは、予約なしでは長いウェイティングを覚悟しなければならない。だが、いくつかのポイントを押さえるだけで、スムーズに席を確保できる。
現在、Web予約はTableCheckや一休.comレストラン、食べログなどの主要ポータルで一括管理されている。ディナータイムの狙い目は、予約枠が開放されるタイミングを見計らっての早めの確保だ。記念日や会食ならコースプランを事前に確定させておくのがスマート。一方、ランチの予約枠は限られているため、当日利用ならオープン直前の11時15分頃に並ぶか、ピークを外した13時30分以降のレイトランチが狙い目となる。訪問前にはGoogle マップのリアルタイム混雑状況を確認するのも忘れずに活用したい。
今宵のテーブルを彩る旬の限定皿。ワイン愛好家を唸らせるペアリングの妙
定番のローストビーフやパスタだけでなく、黒板に記された季節替わりのスペシャリテも見逃せない。産地直送の鮮魚を使ったカルパッチョや、旬の野菜を取り入れた前菜の数々は、訪れるたびに新しい驚きを与えてくれる。
ワインリストには、イタリア各地から厳選された自然派やクラシックな銘柄がずらりと並ぶ。スタッフに料理との相性を尋ねれば、的確で魅力的な一杯を提案してくれるはずだ。陽気な会話と美味しい料理、そしてグラスを満たすワイン。飯田橋の夜は、この場所でさらに深く、豊かに更けていく。 (出典: トラットリア グラン ボッカ(Yahoo!ニュース))